2011年12月27日火曜日

劣化布

長年縫い物をしておりますと、はぎれが増えていきます。
小さな人形作りに布はほんの少ししか必要ないけど、布を買うには最小単位があるし、余りは小物か何かにしようと、1メートルくらいは買っちゃいます。どうせ小物なんて作りはしないんです。

そうやってたまった布は衣装ケース7箱分。いいかげんどうにかしなきゃ。
少しずつ整理を始めました。

布は腐らない・・・というわけでもないんですよ。
ひとつの箱の底から出てきたのが、アニマル柄ふうな超短毛ファー。裏側はビニール引き(らしき光沢布)になっています。これを広げてびっくり。

常々、ゴムや合皮の劣化に困っていましたが、まさしくこの布も品質低下が進行していました。裏を触るとベタベタするのです。ビニールがよじれてはがれて、細かいかけらが手にくっついてしまいます。

布

10年近く前、人形のマントを作ろうと購入したのですが、カットして羽織らせてみたら、ゴワゴワして全然イメージに合わない。マントは別の薄い豹柄ファーにサテンを裏打ちして作りました。そしてこの布はお蔵入り。

140×150センチカットで売られていたバーゲン品なので、かなりの分量があります。捨てるのはもったいない気分。

マントとしてカットしていた分を、ゴム手袋(塩ビ製)でこすってビニールを全部はがし取り、濃い洗剤液につけて押しもみました。液はコーヒー牛乳みたいな色になりました。
何度もすすいで乾かし、冬向きの帽子を作りました。丁寧に洗ったつもりだったのに、裁断や縫製の途中指先がちょっとべたつきました。
髪に直接当たると嫌なので、木綿布を裏地として使用。ま、何度か洗濯すれば大丈夫でしょう。

帽子

布の残りはゴミ袋に押し込みました。

0 件のコメント: