2011年12月29日木曜日

手作り手袋

昔作った薄手2ウェイニットの手袋。秋から春まで手離せず、洗濯を重ねてボロボロになり果てました。

キラキラ手袋
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ボロボロ手袋

キラキラ模様は完全にはがれ、縫い目がほつれ、指先には穴。
正真正銘、同一品ですよ~。ふつう、こんなになるまで愛用するかっての。

実際の話、自作の手袋を1度はめると、そのはめ心地の快適さに、市販品を使う気は失せます。
私って、手袋作りの天才?

いえいえ、私の手袋はかなりずさんです。
市販のちゃんとした手袋は、親指の付け根が複雑な形にくりぬかれ、指が動きやすいようにできています。私の手袋の親指の付け根は単なる楕円形。
市販の手袋はてのひら側と甲側の長さが違い、4本の指の付け根のフィット性を増すとともに、指が長く見える構造です。私の手袋は両面同じ長さ。
おまけに縫い方はヘタだし、縫い代の幅も均一ではありません。

にもかかわらず、市販品は嫌い。
肉体の欠陥を公表したくはないけれど、実は私の手に問題があります。既製品はどれも親指の先が余るのです。だから物をつまむなどの作業に差し支えて、非常に不便。
子どものころからそうなので、布や革の手袋は親指の先を縫い縮めたりしていました。
といって、私の親指は特に短いわけではないのです。先を詰めると、根元が浮いて、結局動かしづらい。
どうやら私の親指は、普通の人より下のほうについているようです。

手製の手袋ならそこを調節できるので、多少ずさんでも、既製品よりずっとピッタリくるのです。

小指が短い人を何人か知っていますが、そういう人々が短い小指の手袋をはめると、かえって見映えが悪いかもしれないし、そもそも小指の先が余ってもさして不自由はないでしょう。
でも親指は1本でほかの4本に対応するほど重要な指だから、フィットしていないと使いこなせません。

手袋はほかにもいくつか作りました。ほとんどが綿ニット(いわゆるTシャツ地)製です。綿ニットは安価で縫いやすいけど、摩擦に弱く、1年も経たないうちに擦り切れてしまいます。しかも2ウェイほどフィット性がない。
別の2ウェイでもっと本格的な手袋を作ろう作ろうと思っているうちに、時は過ぎ、お気に入りはズタボロ。

もっと本格的な・・・というのは、もちろん、既製品と同じように複雑なカットのものです。

市販の手袋を分解して型紙を作り、試作1号完成。

おニューの手袋

素材はブルーとグレイのグラデーション地に細かいラメが散っている2ウェイです。こういうのが好みってわけではないけど、2ウェイの無地は厚いから、妥協したのです。1メーター2,500円くらいで、20センチ買えば、柄合わせを無視して手3つ分(1対半)できそうです。だからひとつめは失敗しても大丈夫、と。

2ウェイはほつれないので手袋に向いていますが、非常に扱いにくいのです。カットすると微細な粉が落ちるし、待ち針を打つと穴があくし・・・。細部は手縫いになりました。

苦労して作ったわりに、はめ心地がいまいち。親指がやや低すぎて、てのひらにしわがよるし、まちが妙に目立って、とりわけ指と指の間(水かき部分)が気持ち悪いのです。まちは控えめにカットすべきでした。
修正してちゃんと作ろうと思いつつ、すぐに飽きて放り出す性格のため、その後放置しています。しょうがないなあ。

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