図書館で手塚治虫の『バンビ』をパラパラとめくっていたら、奥付に『昭和二十六年発行 定価九〇円』と記載されていて、うわーと感嘆。こんな立派なカラー漫画本だから、90円ってずいぶん高価だったんでしょうね。
むろんそれは2005年発売の復刻版でありまして、奥付は単なるコピーです。
その本には別冊付録がついていて、ディズニーアニメに寄せる手塚治虫の熱い想い入れが伝わるエッセイや解説も載っています。なんと彼は『バンビ』を映画館で130回以上観たのだとか。
その熱意が高じて、手塚版絵物語『バンビ』や手塚版漫画『バンビ』ができあがったのです。
バンビといえば、生まれつき映画嫌いである私が、子どものころ唯一見たアニメ映画です。内容は覚えていません。
手塚バンビのストーリーには、原作やアニメとは異なる点がたくさんあるそうです。バンビが人間の家に忍び込んでケーキを焼くなんてシーンも。
バンビは丸顔で鼻がツンとして、大きな目に長いまつげ、表情はかなり擬人化されています。でも手足は折れそうに細くて、さすが小鹿体型。
これまでわりとリアル系の地味な動物を作ってきましたが、衝動的にフェルトでバンビのぬいぐるみを作ってみました。頭のてっぺんまでの高さ9センチ。
顔がアンバランスでいまいちだけど、いちおうお目々はパッチリ。
2010年9月30日木曜日
バンビ
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