子どものころ、アメリカ漫画を見てびっくりしたのは、夜寝るときに帽子をかぶること。
それもいい年の男の人が、派手なデザインで丸い房飾りのついた、長い円錐形の帽子なんかかぶっちゃってるでしょ。髪が乱れないようにするためだろうか、それとも健康上の意味があるんだろうかと、いぶかりました。
身近にも、女の人が寝るときにかぶることがあるのは知っていました。カーラーいっぱい巻いて、それが取れないように押さえておくためのキャップです。
中学生になり、私もいっぱしのおしゃれ心から、カーラーや金属製のクリップを使ったりするようになりました。あれは痛いです。眠りを妨げるし、夜中に無意識のうちにむしりとったりして、さんざんでした。
その後スポンジで覆ったソフトなものに買い替えたりしましたが、あまり上手にできず、結局しょうもないことに小遣いを費やしたもんだと後悔しました。
そうやって女性がかぶるナイトキャップは、男性のようなサンタ帽ではなく、シャワーキャップのような形が一般的だったと思います。
カーラーはやめたものの、縫い物をするようになってから、いくつかナイトキャップを作った記憶があります。
円形の布のまわりにレースやフリルをつけ、数センチ内側をゴムミシン糸で縫うのが一番簡単です。
そのひとつが抽斗の中に現存しています。
パジャマとおそろいで作ったのですが、パジャマのほうはとっくに擦り切れてお払い箱になりました。
このキャップ、ほとんど未使用だけど、当然ながらゴムは劣化してびよーん・・・と思いきや、案外弾力性が残っています。けっこう幅広のゴムテープを通しているのです。
どうせかぶることはないから捨てればいいのに・・・いやいや、交通事故や病気で入院なんてことになったら、見舞い客に乱れ髪を見せずに済むから便利じゃないですか(って、不吉なこと考えるなよ)。
2010年2月21日日曜日
ナイトキャップ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿