ぬいぐるみは、通常毛足のあるファー布を縫って作ります。
ダックスフントの作り方ページでは、初心者にも長毛種をすすめていて、その理由として、見映えが良くてごまかしも利くと述べました。
それはその通りですが、実際の話、長い毛足の布はほんとうに扱いにくいものです。
裁断するときは長い毛を切らないように注意しないといけないし、毛がついている分厚いから、ミシンをかけたときにずれやすいし、縫い込まれた毛を引っ張り出すのに手がかかるし、仕上げのトリミング(刈り込み)がこれまた大変だし、作っている最中にたくさんの毛が舞い散るし・・・。
このごろでは、裁断した布の縫い代に植え込まれている毛をカットして、地肌だけの状態にしてから縫い始めます。
はさみの先を差し込んで、慎重に毛だけを切っていくのです。
等身大の猫で、足の裏を別付けするタイプだと、パーツは耳を除いて18枚にのぼり、縫い代の合計も相当な長さになります。むろんそれは単色の場合で、バイカラーや三毛猫だともっと細かく分かれます。
縫い代だけでなく、最終的に短くする部分(顔や手足)なども、大まかにカットしておきます。
そんなわけで、カットだけで2時間以上かかります。切ったあと、1枚ずつ掃除機で無駄毛を吸い取ります。
面倒な作業ですが、これをやっておくと、縫うときにいくぶん楽だし、仕上がりもきれいです。
まあとにかく、ぬいぐるみ作りは根気と精神力が必要な大仕事なのです。純粋に趣味として取り組まないと挫折しますよ。
黒なのでややわかりにくいけど、右側が縫い代をカットした布。
そうやって切った毛はかなりのかさになり、なんだかもったいないなーと思ってしまいます。
2010年2月17日水曜日
ぬいぐるみの布
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