2011年1月13日木曜日

写真術

たいそうなタイトルですが、実のところ私には写真の撮り方を論ずる資格などありません。10年もデジタルカメラを扱っていながら、全然上達しないんだもの。

自作の人形の形状などを見知らぬ人々にわかってもらうのに、写真はほぼ唯一ともいえる手段ですから、もっと気を配るべきですが、おおむね白い布の前に人形を置いて漫然と撮影しています。
それでも背景がシンプルになっただけましです。初期のころはそれさえも無頓着で、細かい凹凸のある壁紙や、汚い茶色の食器棚の背面などをバックにしていましたからね。

ほかに信条は、決してフラッシュを使わないこと。デジカメの色はただでさえ実物と異なるのに、フラッシュの光はより不自然な色に変えてしまいます。
だから晴れた日の昼間にしか撮影ができません。

色合いについては、画像編集ソフトである程度修正ができます。とはいえ、いくら自分の気に入るように修正しても、見る人の環境によって違ってくるものですから、無駄な努力だったりして・・・。

色はいいとして、形については、ソフトによる補正は困難です。樽型や魚眼型ひずみへの処置はありますが、極端すぎてかえって変になります。

常々私は不満を抱いていました。
うちの子たち、実物はかっこいい(って親の欲目)のに、写真を撮るとどうしてこんなにブサイクなんだろ。

私の作る人形は八頭身で脚の長さは身長の半分以上あることが多いのですが、立たせて撮ると、妙に胴長短足なのです。頭でっかちで腕が長い、ゴリラ体型って感じ。
正面から顔をアップにすると、目がロンパリになっちゃったりもします。

これはもうカメラが悪い。と責任転嫁。

私のカメラはものすごい安物だし、かなり古いんです。なにぶんSDカードが使えません。画素数も少ないし。
よーし、バンバン働いて新式のデジカメを買うぞう(思うだけ)。

先般ふと手に取った1冊の本。
かわいい写真を撮る方法。

表紙の写真は地味でかわいくはないし、別に私はかわいい写真を撮りたいわけではないし・・・とあまり期待しなかったのですが、食べ物やペット、風景など、対象ごとに細かい解説があって充実した内容です。いろいろと参考になりました。

中でも目からウロコだったのが、ズームの活用。

円筒形のカップや瓶などをデジタルカメラで撮ると、縦の形が平行ではなく、すそせばまりになります。それはデジカメが広角レンズを使っているからだという意味のことが、実例写真とともに記載されていました。ズームで撮ると、ある程度防ぐことができるのだと。

ズームといえば、私の感覚では「望遠」・・・屋外で遠くのものを撮るときに使用するものであって、室内での小物撮影に使うなんて、全く頭にありませんでした。

人形の写真が短足で上半身を強調した姿になったのは、そのせいもあるのでしょう。

以来、近くのものを撮影するのにもズームを試すようになりました。
確かにプロポーションはけっこう良くなる場合がありますが、微妙な差ですね。

 

ズームだと、カメラが余分な採光を要求し、ぼけたりぶれたりしやすくて、失敗写真が増えました。まだまだ研究と試行錯誤が求められます。

2 件のコメント:

どりーみー さんのコメント...

こんにちは♪
>うちの子たち、実物はかっこいい(って親の欲目)のに、写真を撮るとどうしてこんなにブサイクなんだろ。

そうそう。その通り。ほんとうに私もどれほどそう思うかわかりません。
実物より可愛くとは望みません。でもどうか見えるように撮れて欲しい。色は諦めるとしても、形くらいはと・・・
実際にカメラ屋さんに相談に行ったこともありますが、
一般の人は人形なんか撮ってるわけではないのでこの小さいものがゆがむ事にこだわるのが理解できないんですね。まぁ決してカメラが悪いとは言えないんでしょうが、理解されたようには思えませんでした。

ほんとうにどれだけレンズを買ったことか・・・仰るように望遠レンズが一番見えた通りに撮れるとも、本で読みました。
一番見た目通りなのはなんと携帯のカメラでした。なんということでしょう。笑うしかないです。
私の場合は横に幅広い訳です。実物より丸顔になっています。ルノさんもそうでしょうか?

やはり苦労なさっているのですね。

ルノ さんのコメント...

こんにちは。
どりーみーさんも同じ悩みをお持ちなんですね。カメラ屋さんに相談したり、レンズをいろいろ取り替えたりと、かなり深刻に感じていらしたんですね。どりーみーさんのように立派なカメラでもそうなら、私は今の安物で我慢したほうがいいような気もしてきました。

確かに顔などは横広くなってしまいますよね。丸顔のほうがかわいく見えるという事例もありましょうが、目が離れた感じで、間の抜けた表情に見えたりするんです。

望遠のほか、高画質にして離れて撮ると、多少はましなようです。画像には余分な空白ができますが、まわりはカットするしかありませんね。

それにしても携帯のカメラが一番見た目に近いとは意外でした。私は携帯を全く使いこなしていないから、今後試してみる価値はありそうです。情報ありがとうございました。