2009年9月19日土曜日

眼の中の星

中原中也といえば、例の帽子をかぶった写真が思い浮かびます。かなりの童顔で(って、夭逝したんだから当然か)、夢みるような瞳の。

実はあの写真、本人の手で修正が施されていると、以前何かで読みました。眼の中の光を描き加えるとかしたらしい。
あの時代、自分の肖像写真にそんな細工をする男性がいたとは、ちょっとびっくり。ずいぶんなナルシストだったのね。
結果としては成功のようです。

大きなおメメにお星様キラキラは、かつては少女マンガの特権でした。
男性の手による美少女イラストなどでは、眼の中の白い部分が異様に大きくて、虹彩がほとんど白なんてのも見かけます。

眼の中に光があると表情がいきいきするから、人形の顔を描くときにはたいてい入れます。
昔は省くこともありました。それはそれで、ぼうっとした感じがよろしいものです。

天草四郎

それはともあれ、私も中也を笑ってなんかいられません。修正ならよくやるんですよね。
主にサムネイルを作るときです。サムネイルは大きい写真を縮小します。離れたところから小さい写真を撮るよりも、画質としてはましだからです。

一番小さいサムネイルは61×61ドットです。この半端な数字の理由は自分でもわからないけど、昔からの習慣。あのころはナローバンドで、サーバーの容量もわずかだったしねえ・・・。

これほど縮めると、眼の中の光がつぶれてほとんどなくなってしまいます。
そこで縮小前に、光を拡大しておくのです。ついでにホッペや唇を赤くして、メリハリをつけることも。
そのままだとちょっとヘンだけど、小さくすればそこそこ目立たなくなるみたいです。

例:
上が未修正で縮小。下は修正して縮小。

修正前未修正で縮小

修正後修正して縮小

宝塚の人の舞台メークをアップで見ると不気味だけど、遠目には美しいでしょ。それと同じ、かな? (失礼しました。)

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