2011年1月29日土曜日

鬼も爆笑

昨年はウサギぬいぐるみの作り方を載せようと、夏ごろからウサギ関連書籍をいろいろ借りてきて眺めたりしていましたが、結局できませんでした。
『かわいいウサギの飼い方』という本を自腹で買ったりもしたのに・・・。

まあ、ウサギは干支に関係なく人気の動物なので、今からでも遅くないでしょう。なんとか今年中に・・・。

これは『鍋島知津子の動物のぬいぐるみ―実物大型紙つき』に載っている型紙で作った、ウサギのぬいぐるみです。首と前脚がジョイントでつながっているので、ちょっとしたポーズをつけることができます。



今の感覚では、こういう耳長ウサギは古めかしいかもしれません。私が作りたいウサギは、ネザーランドドワーフやホーランドロップのようなタイプです。

いえいえ、「古めかしい」だなんて、生きた化石じゃあるまいし、まじめに生きている動物たちに、そんな表現は失礼ですね。

ついそう思ってしまうのは、めまぐるしく流行を追い求めるペット業界のせいです(それに乗せられた私)。最新のウサギ本には、かつてもてはやされた、いわゆる「ミニウサギ」には全く言及がありません。

言うまでもなく、ぬいぐるみの作り方にも古い新しいは無関係です。
『鍋島知津子の動物のぬいぐるみ』は、私が動物ぬいぐるみを作り始めるきっかけとなった、素晴らしい本です。「初心者だけど本格的ぬいぐるみを作りたい」かつ「意欲がある」方々におすすめしたい本は、これ以外に知りません。
すでに絶版ですが、中古が安く出回っているようです(手放すなんてもったいないぞ)。

ところで今月は、松の内が明けたとたん、とあるデザイン会社から「あなたのタツノオトシゴぬいぐるみの写真を来年の年賀状に使いたい」というメールが舞い込みました。
えーっ、もう来年の話? ビジネス界ってたいへんだなあとびっくりするとともに、来年は辰年だとあらためて認識したのでした。

辰、いや竜のぬいぐるみもずっと作りたかったんですよね。竜よりも、ドラゴンのほうかな。ええい、妥協して恐竜でもいいや。
ひょろ長い竜も迫力あるけど、ドラゴンは太めでかわいいし、ゲームなどでおなじみだから、海外でも受けること間違いなし。

しかし・・・何事もとろい私。あれも作りたい、これも作りたいと思うばかりでちっとも実行が伴わないのです。
シンプルなウサギでさえ間に合わなかったのに、ややこしいドラゴンをちゃんと作る余裕があるだろうか?

こうなればもっと先を見据えて、巳(蛇)の次の午(馬)あたりに照準を合わせようかなと、竜をあきらめかけたこのごろです。

2011年1月13日木曜日

写真術

たいそうなタイトルですが、実のところ私には写真の撮り方を論ずる資格などありません。10年もデジタルカメラを扱っていながら、全然上達しないんだもの。

自作の人形の形状などを見知らぬ人々にわかってもらうのに、写真はほぼ唯一ともいえる手段ですから、もっと気を配るべきですが、おおむね白い布の前に人形を置いて漫然と撮影しています。
それでも背景がシンプルになっただけましです。初期のころはそれさえも無頓着で、細かい凹凸のある壁紙や、汚い茶色の食器棚の背面などをバックにしていましたからね。

ほかに信条は、決してフラッシュを使わないこと。デジカメの色はただでさえ実物と異なるのに、フラッシュの光はより不自然な色に変えてしまいます。
だから晴れた日の昼間にしか撮影ができません。

色合いについては、画像編集ソフトである程度修正ができます。とはいえ、いくら自分の気に入るように修正しても、見る人の環境によって違ってくるものですから、無駄な努力だったりして・・・。

色はいいとして、形については、ソフトによる補正は困難です。樽型や魚眼型ひずみへの処置はありますが、極端すぎてかえって変になります。

常々私は不満を抱いていました。
うちの子たち、実物はかっこいい(って親の欲目)のに、写真を撮るとどうしてこんなにブサイクなんだろ。

私の作る人形は八頭身で脚の長さは身長の半分以上あることが多いのですが、立たせて撮ると、妙に胴長短足なのです。頭でっかちで腕が長い、ゴリラ体型って感じ。
正面から顔をアップにすると、目がロンパリになっちゃったりもします。

これはもうカメラが悪い。と責任転嫁。

私のカメラはものすごい安物だし、かなり古いんです。なにぶんSDカードが使えません。画素数も少ないし。
よーし、バンバン働いて新式のデジカメを買うぞう(思うだけ)。

先般ふと手に取った1冊の本。
かわいい写真を撮る方法。

表紙の写真は地味でかわいくはないし、別に私はかわいい写真を撮りたいわけではないし・・・とあまり期待しなかったのですが、食べ物やペット、風景など、対象ごとに細かい解説があって充実した内容です。いろいろと参考になりました。

中でも目からウロコだったのが、ズームの活用。

円筒形のカップや瓶などをデジタルカメラで撮ると、縦の形が平行ではなく、すそせばまりになります。それはデジカメが広角レンズを使っているからだという意味のことが、実例写真とともに記載されていました。ズームで撮ると、ある程度防ぐことができるのだと。

ズームといえば、私の感覚では「望遠」・・・屋外で遠くのものを撮るときに使用するものであって、室内での小物撮影に使うなんて、全く頭にありませんでした。

人形の写真が短足で上半身を強調した姿になったのは、そのせいもあるのでしょう。

以来、近くのものを撮影するのにもズームを試すようになりました。
確かにプロポーションはけっこう良くなる場合がありますが、微妙な差ですね。

 

ズームだと、カメラが余分な採光を要求し、ぼけたりぶれたりしやすくて、失敗写真が増えました。まだまだ研究と試行錯誤が求められます。