2008年5月13日火曜日

面相筆

人形の目や口を描くのに用いる「面相筆」は、ごく小さな絵筆です。
「穂先が細くて腰が強い」のが特徴だそうですが、私の感覚では腰は弱くてふにゃふにゃ。安物を選んだせいかしら。
高いのは何千円もするけど、手持ちの品は1本250円から400円程度。
サイズは「中」から「極小」まで数本持っています。

絵の具と筆
下から「極小」「小」「小」、その上の洋筆2本は、ちょっと試したら、穂先が固くて書きにくく、おすすめできません。
もっぱら使うのは「極小」のみ。しかも使うたびに1、2本ずつ毛が抜けて、次第にやせ細ってきます。

この貧弱な筆で顔を描くと、やたらと時間がかかります。
なのに、描き上がった目をアップで見ると、非常に粗くずさんな塗り方で、あちこちに空白があります。布がメリヤス編みで表面がデコボコしていて絵の具がのりにくいのです。

絵の具は「セラムコート」や「アメリカーナ」などのアクリル絵の具。
にじまないように、ほぼ原液のまま塗ります。
原液で描くと、うっかりはみ出たときも修正可能です。乾いてから針先で慎重に削り取ればよろしい。
この方法で、いったん描いた数本の下まつげを全部取ってしまったことがあります。さすがに布が傷んで、顔全体を張り替えましたけど。