2012年9月29日土曜日

パンダかわいいか

日本犬の作り方と型紙を載せます。などと宣言しておきながら、実はその直後につまづいてしまいました。

実践ではもう少し短い毛のほうが向いていると思ったのですが、我が家にある白いファー布はほとんどが中~長毛。近くの手芸店へ行き、短毛で縫いやすそうな製品を見つけて買ってきました。
家で広げてなでているうちに、ん? この手触り、なんだか覚えがあるような・・・。

そして思い出しました。
以前その店で買い、きめが粗くて毛が抜けやすい粗悪品だとして、取りのけて別管理していたファーと同じものだったのです。
何かに使えるかもと、捨ててはいなかったので、在庫はたっぷりあります。それをすっかり忘れていたのです。

もう、自己嫌悪でめげてしまいました。

日本犬は良い素材が手に入るまで棚上げです。

が、転んでもタダでは起きないワタクシ。気を取り直して、突如パンダのぬいぐるみを作り始めました。
前々から母にパンダが欲しいと言われていて、ヒマになったら作ってあげるよと答えておきながら、手をつけていなかったのです。
売り物にはならない粗悪ファーでも、身内ならかまわないや、と。

それにパンダって形がシンプルで特徴的だから、簡単に作れそうな気がしたんです。
実際には色分けして縫うのが面倒で、チョチョイのチョイというわけにはいかなかったけど、比較的短時間でできあがりました。

いちおうパンダに見えると思うんですけど。


背中はファスナー開きで、小物入れになってます。


黒いラインの位置などを改良して、作り方を公開するつもりです(予告ばかりで、実行はどうなってんだ?)。

ところで、パンダはかわいいカワイイと絶賛されていますが、いったいどこがかわいいんでしょう。

丸顔に丸い耳、ぶっとい手足など、かわいい要素はいくつかあげられます。
あの脱力系のパンダ座りに癒される~って人、多いでしょうね。食べるときに手(前足)を使うのも、かわいく見えるしぐさかな。

でも一番は顔でしょうか。目のまわりの黒い部分が、遠目には目のように見えて、しかもそれがたれ目っぽいので愛嬌があるんですね。微笑んでいるような口元もグッド。

反面、その黒ブチ、ドクロみたいで不気味に見えることってありません?

手習いパンダ』は、パンダをモティーフにした手芸やクラフト作品の作り方を集めた本です。切り取って使えるペーパークラフトなどもついていて、パンダ大好きさんなら、のぞいてみて損はないと思います。
ただし作品の一部には、もろドクロって感じのものも混ざってますよ。

などとイジワルな見方をするのは、私のパンダがいまいちかわいくなかったから、だったりして。

2012年9月24日月曜日

日本犬


我が家にはテレビがありません。たまにラジオをつけて天気予報など聞くけど、週に2、3度、数分間です。倹約のため今月から新聞購読もやめました。ネットにつなぐのは1日2回くらい。
もはや世捨て人ライフ。

それじゃあ時間が余ってしかたないでしょ。心おきなく創作活動に専念できるね。・・・ですって?

そんなもんじゃないですよー。何をしているかわからないうちに1日が終わってしまうのです。
人形作りは長いこと休止中(も同然)だし、猫ぬいぐるみをライフワークにしようというもくろみは挫折しかかってるし、ブログはあれこれ滞ってるし。

初心に帰って基本的で易しいものからやり直し、少しずつ自信をつけていくべきなのかな・・・とも思います。

そんなとき、携帯電話のコマーシャルに出ている白い犬が人気だと耳にしました。その翌日、友人と電話(一般加入電話)で雑談中、ついでに尋ねてみたのです。「ねえねえ、ドコモの犬ってどんな感じ? かわいいの?」
すると「あれは北海道犬でカイくんという名前だよ」と教えてくれました。「北海道だから、かわいいってわけじゃないけど」とも。

北海道でカイとはねー。
「北海道犬だからかわいくない」とは偏見かもしれないけど、だいたいが日本犬の成犬はかわいいってイメージには遠いようです。勇壮とか、りりしいとか、野生的とかがほめ言葉でしょうか。

あらためて画像検索すると・・・ドコモの犬なんてドコにも居ぬ。あれはソフトバンクだったんだぁ。
間違えても話が通じるんだからスゴイよね。あるいは、無知を笑っちゃ気の毒だと話を合わせてくれたのかしら。

ところで、私が最初に作った本格的な犬ぬいぐるみはチワワです。『ハンドメイド・ドッグ』(小柳英美/文化出版局)に載っていた型紙を参考にしました。
この本には等身大でリアルな犬のぬいぐるみの作り方が載っています。どれも小型の洋犬です。パピヨン、トイ・プードル、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークもこの本からアレンジしました。ずいぶんとお世話になった気がします。
ただ、型紙のパーツは多く、難易度は高めです。ひとつ作ると、けっこう疲れます。

次に手がけた紀州犬は一から型紙を起こしたオリジナルです。だから日本犬は私のぬいぐるみ作りの原点だと思っています。
そのとき作った型紙を検分すると、途中であちこち変更を加えたので、どれが正しい線なのかわからず、一部は紛失していました。しかたなく、また初めから書き直して、あのときの紀州犬と同じ感じに作ってみました。

白い日本犬

形がシンプルだから、初心者にも比較的簡単に作れるんじゃないかなと思います。
もう少し改良を加えて、作り方ページをアップするつもりです。日本犬に興味をお持ちのかたはご期待くださいませ。

日本犬はどれも同じような形です。紀州も白い北海道も白い秋田もぬいぐるみにしちゃえば、区別はつきません。
むろん各犬を仔細に観察すると違いはいろいろありましょうが、ぬいぐるみなんておおざっぱなものですからね。
甲斐はほかの日本犬よりもシャープなフォームでかっこいいと思いますが、適当な素材が手に入りにくく、作るのは無理でしょう。

なお、土佐や狆、日本テリアに日本スピッツなども、いちおう日本犬ではありますが、外モノからの派生だから別扱いされています。
真の日本犬は、立ち耳立ち尾で短毛の、昔からいた種類だけで、天然記念物に指定されています。そこかしこで見かける柴犬が天然記念物だなんて、なんとなく納得いかないんですけどね。