2011年11月15日火曜日

ミニポメ

先日ポメラニアンのぬいぐるみを作ったのですが、いまいちポメラニアンらしさが足りないのは、被毛のせいもありましょうか。使ったのは長短(3~7センチくらい)の毛が入り混じったハイパイルとかいう布です。

本によれば、スピッツ系の毛は「開立」しているのです。パンクヘアってとこ。
長い毛が立つには、1本1本に硬さと強さが必要と思いますが、私は実際にポメラニアンを触ったことがなく、間近に見たことさえないので、どんな毛質かは知りません。写真ではけっこう柔らかに見えます。

合繊のファー布は、毛が長いと寝てしまうから、開立の雰囲気を出すのが難しいような気がします。

ポメラニアンも生後3か月ころまでは短毛です。2センチのファーで子犬を作ってみようと思い立ちました。
高さ10センチのお座りポーズ。豆柴の型紙を流用しました。

ミニポメラニアン

うーん、目と鼻を替えれば、猫にもなりそう。

毛は立つけど、長さが均一で密生しすぎているようです。ぬいぐるみ作りは最適の素材を得た時点で半分完成したといえるかもしれません。いやいや、最適でないものを使ってもそれらしく仕上げるのが達人の技だぞ。私もまだまだだですねえ。

2011年11月13日日曜日

悲運のポメラニアン

体調が思わしくなくて、しばらくなんにもしていませんでした。
「体調」といっても、体のほうではなく、頭、というか、精神面、つまり一種の「怠け病」ですから、同情の余地など全くなし。どうも私は周期的にこういう状態になるのですが、なんとかしなければと焦れば焦るほどドロ沼に落ち込んでいくものなんですよね。

そんなとき、某大企業から、白いポメラニアンのぬいぐるみを10体作ってほしいというメールが来ました。CMで使うんだとか。

犬のぬいぐるみはもう作らないつもりでいましたが、ポメラニアンならパピヨンの型紙をアレンジして比較的簡単にできるかもしれない。とりあえず1個作ってみましょうと返事しました。

押入れから白の長毛ファーをひっぱり出して、床に広げようとかがんだとたん、腰にピキッと痛みが・・・。あれ? ひょっとして、ぎっくり腰かいな。
いったいなぜ? 重いものを持ち上げたわけでもなく、腰に力がかかったのでもなく、ひねってもいないのに。
エクササイズもウォーキングも長いことサボっていたから、体力が落ち、骨も筋もなまりになまっていたんでしょうねえ。

ぎっくり腰は冷やして安静にすべしと聞いたので、保冷剤を当てて7時に寝ました。当然、布は放置。
翌日になってもいっこうに治まりません。背中を丸めて横向きに寝ているのが一番楽ですが、座ったり歩いたりすると、イタタタ。

だからって、ずっと安静にしておくわけにもいかず、湿布薬を貼り、コルセット代わりに着物の帯を腰に巻いて活動開始。
床に腹ばいになってしるしをつけ、寝転んで裁断するのです。ミシンは床に下ろすには重すぎるので、椅子に座って腰を曲げた姿勢で縫いました。

どうにか頭を形づくってボディを縫っていたら、くだんの企業からメール。よそでいいのが見つかったからキャンセルします、と。どひぃ。

まあ、そういうわけで、将来白ポメのぬいぐるみを使ったコマーシャルを見かけたら、ルノさんをあざわらってやりましょう。
負け惜しみじゃないけど、これで良かったような気もします。10個も同じものを作るのは性に合わないんです。
もし先によそと交渉していれば、うちに話は来ず、私はいまだにうだうだ怠けていたことでしょう。再起のきっかけをもらったことに感謝しなければ。

あらためて画像検索したところ、ポメラニアンのぬいぐるみはわんさか出回っていて、数十万円もする超リアル系から数千円の癒し系まで、個性もさまざま。ポメラニアンより人気の犬種なら、もっともっとあふれかえっているはずだから、私ごときがノコノコ参入しても太刀打ちできないに決まってます。

せっかく作り始めたので、試作1号を仕上げました。高さ28センチ、重さ250グラム。



どこかのページに、ぎっくり腰は3日間の辛抱とありました。確かに3日後には痛みがほとんど消え、1週間も経つとすっかり元通り。
さあ、バリバリやるぞー(ホントに?)。