子どものころティッシュペーパーで薔薇や牡丹の花を作ったことありません? 薄めた絵の具を吹きかけるとけっこうきれいでした。
人形なんかも千代紙などと違って即興でできます。
ティッシュって手軽に遊べるものです。
私のは児戯に過ぎませんが、のめり込んですごく凝ったものを作り、アートの域にまで高める人も世の中にはいるのでしょうね。
2009年6月25日木曜日
2009年6月21日日曜日
レースのシャツ
だいぶ前、父のためにレースのカーテン地で開襟シャツを作りました。
吸湿性はいまいちだけど、風通しがよくて涼しげなのでかなり気に入ったようです。
レースは普通の布地に比べて縫いやすいと思います。なにしろほつれないから、縫い代の始末が不要です。表からステッチをかければまあまあ丈夫になります。
襟や前立ての芯も省いてけっこうです。薄手に仕上がるから着易いし。
透けるから縫い代の幅をそろえることには留意したほうがいいかもしれません。
でもま、「レースのメンズシャツ」と表現すれば、いかにも柳腰亭のヒトが作りそうなイメージですが、同じものでも「メッシュのシャツ」と言い換えると、別に違和感もないし、70過ぎたおじいちゃんが着ても大丈夫ってことになりますなあ。
2009年6月20日土曜日
るろ剣秘話
突如として『るろうに剣心』を読み始めました。もっか15巻まで進んでいます。
今まで読んだことがなかったのかって? なかったんです。剣心人形の作り方なんてページを持っていながら。
るろ剣のみならず、『ヒカルの碁』も『テニスの王子様』も『十二国記』もなし。ガンダムやコードギアスは見る気にもなれません。
『犬夜叉』と『らんま1/2』は数巻ずつ読みました。らんま、おもしろいですねえ。でも数週読み切り形式だから、あえて全部読む気分にはなれず。
幽遊白書は全巻読破(不本意にも?)。妖狐が目当てだったんだけど、あまり登場しないので、1冊もう1冊と買い進むうちに終了しちゃった。これもなかなか楽しめましたよー。
佐為とヒカルの別れのシーンで泣いたってのは嘘なのか?
あ、あれはですね、キャラクターガイドみたいな本を見たんですよ。ストーリーの解説もちょっと載ってるし。私ってホント安上がりな人間。だけど涙もろいから立ち読みができないんです。
実際、人形作りにはコミックス本そのものより、画集や副読本、ダイジェストなどのほうが便利です。アニメ雑誌も頼れる助っ人ですが、個人的には原作の画風を優先させたいと思っています。
るろ剣は『剣心秘伝』というキャラブックを参考にしました。カラー口絵がたくさんあったし。
もはやるろ剣とかかわるつもりはないのに、なぜ原作自体を今ごろ急に読みたくなったのか、自分でも全くの謎。単に仕事をサボりたかったんじゃないかしら。
こういうバトルコミックって、キャラもストーリーも似たり寄ったりなのに、ひとつひとつがその中で個性を発揮しているところがすごいなあ。
改めてその『剣心秘伝』をめくったら、なんと本日は緋村剣心の誕生日。生誕160年であります。
ひとまず、ハッピー・バースデイでござる♪
2009年6月19日金曜日
微妙な色合い
早く人形作りに復帰しなければと焦りつつも、こればかりは時間や材料ではなく「意欲」に左右されるので、思うにまかせない現状です。
注文が多いのは等身大ドールですが、大きな人形は体力的に挫折しかねません。小手調べとして小さなものにトライ。
で、ルルーシュ。
以前ガンダムウィングのヒイロ・ユイを作ったとき、完成後に発注者からクレームがついたのです。髪の色が明るすぎてイメージに合わない、こげ茶に変えてくれ、と。
今さらそんなぁ。髪は地肌に貼りつけていたので、取り替えるならヘッドを外し、顔布をはがして描き直し・・・大変な労力を伴います。
すったもんだのあげく、向こうが折れまして、じゃあ茶髪で我慢するということになりました。すると落ち着かないのがあまのじゃくな我が性格。奮起して新しい頭を作りました。
幸い気に入ってもらえて、その後は友好的にことが運びました。
この事件は私にとってよい教訓となったのです。
マニアというものは細部にこだわるので、些細なことでもゆるがせにできないってこと。
またそれ以来、小さな人形でも髪を直接地肌に貼らず、取替えがきくように作っています。
余った頭は、茶髪のヒイロとして仕上げれば誰か買うかもしれないと温存していましたが、手つかずのまま月日は流れていきました。
それを今回ルルーシュに応用できないかと考えたのです。顔つきやヘアスタイルなんて似たようなもんだし。
とはいえ、青い目に茶髪のルルでは誰も認めてくんないね。
結局顔と髪は捨てて土台のみ利用。それでも多少の省力化です。
髪をつける段階に来て、はたと迷ったのです。この子の髪はいったい何色? 黒でもありこげ茶でもあるような。時としてグレイに見えることも。限りなく黒に近いこげ茶に、茶色の線(光)が入ってるといったとこでしょうか。
とにかく漆黒ではないらしいので、黒髪を脱色することにしました。
レーヨンのドールヘアは染色が弱く、水でも色落ちするほどです。
落としすぎると茶色になるので慎重に実行。薄めた漂白液に数秒浸してすすぎ、ドライヤーで乾燥させます。濡れた状態では正確な色がわかりません。
初回ではほとんど黒のままだったので、再度漂白。今度はまあまあ狙った色になりました。
上が脱色後。どちらも黒っぽいけど、日なたでは違いがはっきりわかります。
2度も漂白とブロウを繰り返すと、髪はバサバサ。特に毛先はひどいので、それを見越して長めに取っておかなければなりません。
そんなわけで遅々たる歩みですが、どうにかボディはできあがりつつあります。
しかし服作りでもまた難題が。
制服を着せるつもりですが、黒だか濃いグレーだかはっきりしません。
はたして完成はいつになるでしょう。
2009年6月18日木曜日
はさみ研ぎ
シャープな刃物が大好きな私。仕事道具の裁ちばさみはさぞや逸品を愛用しているかに見えましょう。実はステンレス製の安物でありました。
それ以前には庄三郎の硬刃とかいうのを使っていました。サイズ24cmでわりと高かったけど、刃が硬いなら丈夫に違いないと単純に信じて購入。
ところが存外ヤワなヤツで、すぐに切れなくなりました。よく見たら刃こぼれもあります。
鋼の鋏のメリットは研ぎ直しができることですが、そういうことをすごくおっくうがる性格なんですよね。
包丁なら自力で研げても、はさみは自信なし。研ぎに出してもまた切れなくなるなら、安いはさみを次々に買ったほうが経済的ではないのか。というわけで、780円で握りがピンクのプラスチックという代物を後釜に選びました。
実際、そのピンクのはさみは新品のころはなかなか切れたし、しかも硬刃より長持ちしました(年月だけでなく使用密度も考え合わせると正確なところは不明ですが)。
それもだんだん鈍ってきて、布を切るには心もとなくなりました。
はさみの半額セールと書かれたユザワヤのチラシをにらみつつ、これ以上増えてもねえ・・・と思案。いくつかの切れない裁ちばさみのほか、ピンキングや糸切りにレザー切り、剪定用、トタン切り、眉カットまで加えれば、我が家には相当数のはさみがあるのです。
研いでもらうとしても、どこに行こう。手芸店でも引き受けるらしいけど、費用や日数はどうなのかな。
そのとき唐突に思い出しました。近所に刃物屋らしき店があることを。あまりに近くてしょっちゅう前を通っているので、かえって盲点となり、存在を忘れていたのです。
硬刃を手にそこへ行き、改めて眺めると、看板は出ているものの、まるで廃屋(失礼!)みたいな一戸建てで、表のガラス戸はホコリで曇って中が見えないほど。
営業してるんだろうかといぶかりつつ、戸を開けて入ると、背中を向けてシャッシャッと何か研いでいる人がいました。呼びかけてもしばらくは返事もなく・・・。おどおどと待っていたら、のっそり立ち上がって近づき、じろりと見たのは頑固そうなおじいさん。
「鋏を研いでもらえますか」と差し出すと、2、3日かかるとのこと。
預けて数日後に取りに行きました。研ぎ代は700円でした。
さすが職人技。切れ味抜群です。780円の新品ステンレスなど足元にも及びません。
この鋭さ、いつまでもつでしょうか。