2009年8月31日月曜日

表裏いったい

布の裏表がわからないことってありますよね。とりわけ平織りの無地など。

どんな生地でも、基本原則は「きれいなほうが表」です。

一見区別がつかないような生地でも、仔細に調べると、裏側のほうがなんとなく引っ掛かりがあるとか、糸のつなぎ目や傷があるとか、そこそこわかるものです。
わからないほど均一ならば、どちらが表でもかまいません。服にしてしまえばどうでもよくなります。

裏と表が違うのはわかるけど、どちらが表か判断に困るという生地もあります。綾織などは斜めの線が走っているほうが表ですが、案外裏を使うのも面白いかも。
結局好みの問題ともいえましょうか。

以前私は水玉模様の綿ニットでTシャツを作りましたが、裏が無地なので模様を内側にしました。単に無地のTシャツが欲しかっただけ。

二つ折りになった生地は、通常表を外にしています。ただし白無地は例外です。汚れ防止のためでしょうが、じゃあごく淡いベージュやオフホワイトはどうなんだと言いたい。
折らずに巻かれている状態でも、白以外は表が外です。カットして持ち帰ればわからなくなりますが。

耳(縁の両側のほつれない部分)に一定間隔で穴があいている生地がありますね。
あの穴が何のためにあるのかは知りませんが、昔聞いた話では、裏側からあけるから穴の縁が飛び出しているほうが表だそうです。ちらと見た限りではそちらを裏だと思いがちですけど。

これは普通のブロード。
左のほうが穴が飛び出ています。
ピンクのブロード
ブロードなんて、どっちを表にしてもいいような生地ですね。

縫いものに慣れてくると、布の縦横がわからないことはあまりないかもしれませんが、引っぱって伸び気味なほうが横ですよー。縦横がごっちゃだと、スカートなどはかなり変になります。
フェルトには縦横がないみたいですが、微妙に違うようです。仕上がりへの影響はほとんどないと思いますが。

2009年8月22日土曜日

フェルト箱

我が家は箱だらけですが、空き箱を利用しているだけなので、どれも用途にぴったりというわけにはいきません。中身のほうを無理に合わせている現状です。

フェルトでいろんな小物を作るうちに、枚数が増えてきました。
フェルトを入れていた箱は42×31センチで、40センチ四方のフェルトは折る必要があり、取り出しにくいのです。もっと大きい箱が欲しいけど、正方形の大型箱ってなかなか見当たりません。

なければ自分で作っちゃえ。
ということで、またまた箱が増えてしまいました。

材料は以前買ったけどほとんど使い道がなく放置していた、金色の厚紙。
箱を作るのは初めてですが、既存の箱を分解したら、けっこう単純で簡単そう。

カット

切って折り目をつけ、曲げて組み立てればできあがり。糊は不要です。
折り目をつけるのは芯を引っ込めたシャーペン。山折は1本、谷折は2本引きます。既存の箱は山折の線にミシン目みたいな穴があいていることが多いようです。そのほうが薄く仕上がります。

完成サイズは42センチ四方で、高さ5.5センチ。角もピシっと決まって、意外に立派な箱になりました。金色だからまばゆい輝き。
蓋と本体の大きさの差は、紙の厚さにもよりますが、6~8ミリ程度がよろしいようです。高さは同じでかまいません。

箱

フェルト

ところで、フェルトは小さなきれっぱしでも何か使い道があるので、捨てずに取っておくと便利です。
透明袋に色分けして入れています。

フェルトの端切れ

2009年8月17日月曜日

金縁財布

買い物の際お札を出そうとしたら、お札の間にクレジットカードが入っていました。ここに入れた覚えはないのにと首をひねってよく見たら、カード入れの裏地が破れて、カードが移動していたのです。

長年使っている黒革の財布で、外側は縁が擦り切れて白っぽく見える程度ですが、内側はボロボロ。仕切りの裏地はあちこち穴があき、縁の折り返しははがれかけ、小銭入れの蓋を留めるスナップはまわりの革が裂けて今にも外れそう。

新しい財布を買いたいのはやまやまですが、中身が乏しいのに容れ物ばかり立派にしてもねえ・・・。

ほかに財布はいろいろあったはず。
抽斗を漁ったら、札入れやがま口などいくつか出てきました。でも札入れは全部ボロだし、小銭入れだけでは使い勝手悪いし、結局今使っている二つ折り財布がいっとうましでした。裏地が布製であることも幸いしたようです。

しまいこんでいた古い札入れは、どれも裏が合皮で、べたっとしたり斑点が浮いたりして使い物にならないのです。

財布

とりあえず、この財布を補修してもうしばらく使うことにします。
破れたり裂けたりした箇所には薄い革をボンドで貼りつけ、スナップのまわりも革で補強。かなり丈夫になりました。

仕上げに擦り切れた縁を金色の塗料でトリミング。悪趣味~。金色が金運を呼びますようにとのおまじないだよん。

札入れ

昔、帆布で札入れを作ったことがありまして、見よう見まねだったけどけっこううまくできました。
時間の余裕ができたら、本革で再度トライしたいなあ。もちろん裏地も革にするつもりです。

2009年8月11日火曜日

ミシン台

人形を作ったり縫い物をする作業台として、80センチ四方のテーブルを使用しています。製図や書き物、アイロンがけ、空いているときは食事もそこでします。

以前はミシンをテーブルに載せていました。裁断や手縫い、綿詰めなどはテーブルの空いた領域で行い、ミシンをかけるたびに移動しなければならないことがかなり不便でした。

そこで、プリンタ置きにしていたワゴンをミシン台に転用しました。ワゴンはテーブルよりも低くて縫いにくいかなと危ぶんだのですが、慣れればどうにかなるものです。
テーブルと直角に配置すれば、からだの向きを変えるだけでミシンがけと付帯作業を切り替えることができます。使わないときは部屋の隅に押しやっておけばいいし。
テーブルも広く使えて、たいそう便利になりました。

ただ、ワゴンだから縁が出っ張っているのです。
縁とミシンの狭い隙間に、縫っている布がはさまったり、リッパーが入り込んだり、待ち針が落ちて取りにくかったりと、些細なトラブルも出てきました。

縁を埋める板があればいいのですが、2.5センチ厚さの板ともなれば値段も重さも相当なもの。DIY店でカットしてもらうと手数料だって・・・。

考えた末、段ボール紙を張り合わせて自作することにしました。
段ボールって柔らかいけど意外に頑丈で、家具の材料としても利用されると聞きました。捨てるに捨てられずたんすの上を占領しているパソコンやプリンタの空き箱を活用できて、一石二鳥。

ワゴンにぴったりはまる大きさに切った段ボールを6枚、ボンドで張り合わせました。ずれないよう、きちきちのサイズにするのがコツ。

そこまでは良かったのですが、あまりに見映えが悪いので、黒い塗料をスプレーしました。この塗料というのが、10年以上前に買ったアサヒペンのアクリルラッカー。乾いたあとワゴンにはめ込んだら、細かい粉がポロポロとはげ落ちるのです。やっぱり古いせいかな。
しかたなく、その上から銀色の紙を貼りました。銀色もミシンまわりが明るくなってかえっていいかも。

我が家のミシンは古くてとても重いのですが、一晩置いてもへこむ気配はなく、強度はまずまず合格。
台が高くなった分、縫いやすくなりました。

ワゴンと段ボール
ミシン台

いろいろ工夫して生活改善に取り組むのはよろしいのですが、これにかまけたせいもあって人形作りは滞っています。