2009年6月19日金曜日

微妙な色合い

早く人形作りに復帰しなければと焦りつつも、こればかりは時間や材料ではなく「意欲」に左右されるので、思うにまかせない現状です。
注文が多いのは等身大ドールですが、大きな人形は体力的に挫折しかねません。小手調べとして小さなものにトライ。

で、ルルーシュ。

以前ガンダムウィングのヒイロ・ユイを作ったとき、完成後に発注者からクレームがついたのです。髪の色が明るすぎてイメージに合わない、こげ茶に変えてくれ、と。
今さらそんなぁ。髪は地肌に貼りつけていたので、取り替えるならヘッドを外し、顔布をはがして描き直し・・・大変な労力を伴います。
すったもんだのあげく、向こうが折れまして、じゃあ茶髪で我慢するということになりました。すると落ち着かないのがあまのじゃくな我が性格。奮起して新しい頭を作りました。
ヒイロ
幸い気に入ってもらえて、その後は友好的にことが運びました。

この事件は私にとってよい教訓となったのです。
マニアというものは細部にこだわるので、些細なことでもゆるがせにできないってこと。
またそれ以来、小さな人形でも髪を直接地肌に貼らず、取替えがきくように作っています。

余った頭は、茶髪のヒイロとして仕上げれば誰か買うかもしれないと温存していましたが、手つかずのまま月日は流れていきました。
それを今回ルルーシュに応用できないかと考えたのです。顔つきやヘアスタイルなんて似たようなもんだし。
とはいえ、青い目に茶髪のルルでは誰も認めてくんないね。

結局顔と髪は捨てて土台のみ利用。それでも多少の省力化です。

髪をつける段階に来て、はたと迷ったのです。この子の髪はいったい何色? 黒でもありこげ茶でもあるような。時としてグレイに見えることも。限りなく黒に近いこげ茶に、茶色の線(光)が入ってるといったとこでしょうか。

とにかく漆黒ではないらしいので、黒髪を脱色することにしました。
レーヨンのドールヘアは染色が弱く、水でも色落ちするほどです。

落としすぎると茶色になるので慎重に実行。薄めた漂白液に数秒浸してすすぎ、ドライヤーで乾燥させます。濡れた状態では正確な色がわかりません。
初回ではほとんど黒のままだったので、再度漂白。今度はまあまあ狙った色になりました。

上が脱色後。どちらも黒っぽいけど、日なたでは違いがはっきりわかります。
ドールヘア
2度も漂白とブロウを繰り返すと、髪はバサバサ。特に毛先はひどいので、それを見越して長めに取っておかなければなりません。

そんなわけで遅々たる歩みですが、どうにかボディはできあがりつつあります。

しかし服作りでもまた難題が。
制服を着せるつもりですが、黒だか濃いグレーだかはっきりしません。

はたして完成はいつになるでしょう。

ルル頭

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