2009年12月27日日曜日

ブラ解体

カップつきのブラジャーは好きではありません。
ぼてっとしたカップは、胸を守る役に立つかもしれませんが、おしゃれっぽさの点でいまいちって気がします。
総レースの薄いブラでぴったりフィットしてサポートもできるものが一番なのですが、けっこう値が張るし、試着も億劫で、最近はほとんど買っていません。昔の古いブラを大切に着けている状況です。

自分で作れないものだろうかと思って、研究したことがあります。
大切なブラはもったいないので、いちおうレース製だけどやや厚手のものを分解したわけです。

それでにしてもブラというものは、なんと頑丈にがしがし縫い合わされていることか。糸をほどくのにひと苦労でした。
縫い目はテープでカバーされているし、ワイヤを入れるテープもあるし、それらが組み合わされた上に飾りのレースなどが付けられているのです。

ブラ パーツ

片側だけほどけば型紙が取れそうですが、ばらした時点で作業はストップしていて、いつになったらオリジナルのブラジャーができあがるか、今のところ不明です。

2009年12月26日土曜日

ハンティの原点

抽斗を整理していたら、奥のほうから大昔に作ったショーツが何枚か出てきました。
主に木綿プリント製で、全くの未使用ですが、中に入っているゴムはすでに劣化して、引っ張るとびよ~んと伸びっ放しになります。日焼けしたように色あせたものもありました。

最初にショーツを作ったのはかなり昔のことです。
勤め先の同僚の女の子が、雑誌にこんなものが載っていたと、型紙をコピーして分けてくれたのです。
本格的なショーツがけっこう簡単にできるのが面白く、ふたりでいろんなものを作って見せ合いっこしました。

私個人は市販品のほうが柔らかくて着け心地がいいので、自分で穿くことは少なく、もっぱら友人にあげるために作っていました。

その後ショーツ作りはすっかり飽きてご無沙汰していました。
数年経って、上司の奥さんから下着セットをもらったお返しをするのに、あんましお金をかけたくないなーと、思いついたのが、手作りショーツ。

レースの切れ端はいろいろ持っていたし、持て余していたいただき物のハンカチを利用すれば、非実用的ながらも繊細で上品なショーツが作れそうな気がしたのです。型紙を引っ張り出して置いてみると、ちょうどぴったり。
しこしこ縫ってプレゼントしたら、「まあ、こんな高級品を・・・」と喜ばれました。ホントにニナ・リッチのショーツだと信じたみたいです。タグもないのにさ。

この体験が後にハンティとして、花開いたのでありました。
今ではパターンや素材を工夫して自分の体型に合わせているので、市販品よりは手作りのほうを愛用しています。

昔のハンティはゴムを入れ替えたとしても穿く気にはならず、捨てるつもりです。
・・・と言いつつ、結局またしまい込んだのでありました。

手作りショーツ

2009年12月20日日曜日

手作りランジェリー

ソーイングや編み物関連の本は数限りなく出ています。
しかし、下着の作り方を載せた本はほとんど見かけません。手製の下着を作ってみたい人は多いのに、出版社は宝の山を見逃しているのです。

国内では『手作りランジェリー』(ブティック社/1999年)がほぼ唯一のテキストではないかと思われます。
が、すでに絶版らしく、アマゾンで検索したら、古本が高値で出品されていました。復刊希望もあるようです。

その貴重本を図書館で見つけたので借りてきました。

手作りランジェリーブック

スリップ、キャミソールなど簡単なものから、カップつきのしっかりしたブラジャーなど、充実した内容です。
ショーツの作り方なども詳しく載っています。

そしたらですねー、スリップドレスの作り方のページを開いたら、見出しの「ス」と「リ」の間に「ト」の字がはさまっていたのです(なんでそーゆーところにばっか目が行くだ?)。
このままじゃ増刷したくはないでしょうね。

でも増補改訂版を出していただければ、けっこう売れるはずなのに。ブティック社さん、ぜひご検討ください。当社(?)も宣伝してあげますよ~。

本の詳細はこちらです。
手作りランジェリー アウター感覚で着るインナー大集合

2009年12月4日金曜日

猫の本

ぬいぐるみを作る参考にするため、犬や猫の本を何冊か持っています。

ペット本

猫の本でよく遭遇する、山崎哲という著名な写真家がいます。
その写真は素晴らしいのですが、同時に、かなりつまらないのです。

写真自体はよく撮れていて、被写体も世界のチャンピオン猫だから立派なものです。
たぶんつまらなくしているのは、本を編集・構成する人だと思われます。
私がよく見る本が「カタログ雑誌」というジャンルであるのもかかわっているのでしょう。

カタログ本では、多くの猫がカメラの少し上を見つめています。そのあたりで鳥のおもちゃをぱたぱたしているのかな。結局同じような表情、同じようなポーズばかりなのです。後姿はなく、横向きもわずか。
しかも猫だけを切り取って白い背景に配置しています。正確に切り取れていれば我慢するけど、レイアウトの関係なのか、勝手にトリミングしちゃったり。

ノルウェジアン・フォレスト・キャットを作るときは成美堂(というペット関連本をたくさん出している出版社)の本を参考にしましたが、写真でホッペの毛がカットされているのに初めのうち気づかず、けっこう短くしてしまいました。

同じ成美堂の犬のカタログ2003年版など、誤字誤植だらけでそのずさんさにはあきれ返ります。『犬を愛する人のためのパーフェクトガイド』との惹句が泣いてるぞ。

写真雑誌でも、カタログ系以外にはなかなか自然な趣のものが多いようです。

『可愛い猫と暮らす』(講談社)は猫種にあまりこだわらず、子猫中心にいろんなポーズの猫がいます。もっとも、グッズの紹介なども多くて、猫の写真はやや少なめ。

『にゃんころがし』(学研)は図書館で借りてきました。
とっても気に入っています。登場するのはほとんどが野良猫で、親しみがもてます。肉球の大アップなどもあってユニーク。

うちのノルウェジアンをその表紙の猫に似たポーズでパチリ。
にゃんころがし
このぬいぐるみは完全に目を閉じるのは難しいのですが、かなり細目にすることができます。
ノルウェジアン・キャット

2009年11月30日月曜日

羽毛ブーツ

羽毛が出てくる室内ブーツの話をしましたが、それさえなければあったかくて重宝するはずです。

よくよく眺めると、羽毛が出てくるのは主に底の縫い目の部分で、サイドの布は目が詰まっていてほとんど問題がありません。それで、底に布を付け足すという応急処置を考えました。
が、付け足す布を縫いつけた部分には針穴があくわけで、そこが新たな羽毛発射源となる懸念があります。

結局、ブーツをまるまる覆うカバーを作ることにしました。
形は非常にシンプルで、底なんか前後左右もないただの楕円。カバーは簡単にできますが、全部で4枚必要なのがやや面倒です。

羽毛ブーツ
↓↓
カバーしたブーツ
内側は黒キュプラ、外側のサイドはピンクのブロード、底は厚手シーチングです。ブロードはたまたま抽斗の手前に入っていたもので。
内側の底にはさらにフリースを足して厚みをプラス。
上の端は手縫いでまつりました。ベルクロか何かで留めれば、洗濯も簡単ですけど。

目の細かい布ではないので、いずれ出てくるようになるとは思いますが、ある程度はブロックされて量は少ないはず。

本物の羽毛入りは、イミテーションファーの手製室内履きよりもずっと暖かくて、この冬手離せないアイテムとなるかも。

2009年11月29日日曜日

スポンジ

秋の訪れはまず指先に現れ、それが年々早まってきているような気がします。寄る年波には勝てないってことですねえ。

困るのは、縫い物をするとき、玉結びが難しいこと。
指がかさついていると、ちゃんとよじれず、結べないのです。手荒れがひどくてささくれていると、絹糸みたいにデリケートな素材は引っかかって割れることもあります。
人形を作るときには、ハンドクリームなどつけないんです。人形に移ったらいやだから。

糸を通したり玉結びの際、指先や糸をなめる人がいますが、あれはちょっと不衛生なイメージですね。
私はたいていマスクをかけて作業するので、そういうわけにもいかないし。

昔のオフィスでは、書類をめくるときに指サックを使ったり、スポンジで指先を湿らせたりしていました。

プラスティックのひらたいつぼのような形をした容器にスポンジが入っていまして、名称は知らないけど、かなり伝統的な事務用品だと思います。OA化が進んでも紙の消費はさほど減っていないみたいだから、今でもあるはずです。
毎日洗って水を取り替えないと不衛生だから、濡らさずに済む固いクリーム状の製品も出回っていたようです。

そのスポンジにはある程度厚みがあって乾きにくかったのだと思います。

それでありあわせの素材を使って自作してみました。ジャム瓶の蓋に、丸く切ったスポンジをはめただけ。
スポンジは何かの緩衝材として入っていたもので、きめが粗く、厚さ5ミリ程度。すぐに乾くから、いやでもこまめに水を替えなければなりません。

スポンジ
蓋にはちょっと突起があるので、スポンジが外れにくく、なかなか便利です。

2009年11月22日日曜日

室内履き

今年は夏ごろから内側がイミテーションファー張りの室内履きを愛用していたので、こう寒くなってくると、それだけでは足先がひんやりします。
ファーは摩擦や洗濯でつぶれたり抜けたりして、かなり貧弱になってきているのです。

絹のソックスは擦り切れたから捨てたし、手持ちのダウンブーツは羽毛が飛び出して不健康っぽいし、新たに厚手の室内履きを作る余裕はないし、とりあえずフリースで補強することにしました。
要はやや小さめの室内履きを作るだけのこと。ちゃかちゃかと切ってしゃかしゃかと縫って、10分足らずで完成。

室内履きに安全ピンなどで留めておけば、ちょっとだけあったかみが増すし、外して洗濯機に放り込めるから、手洗いで丸ごと洗うより簡単です。

なんだか、指が分かれていない足袋みたい。
フリースのソックス

2009年10月30日金曜日

ふにゃ猫

先般から取り組んでいるポーズ猫ですが、困難に直面してしまいました。

試作の段階では、高さ20センチ弱の小さな猫を作っていました。脚も細いから、芯には直径1ミリのアルミ針金を2本。
その針金が折れてしまったのです。
アルミは弱いから折れる可能性は考えていました。おまけに作っている最中に、何百回も曲げたり伸ばしたりしたんだもの。

本番では針金でなく、ハマナカ社のテクノロートという素材を使うことにしました。プラスチック製の『形状保持材』で、針金に比べると『折り曲げの繰り返しによる切断がほとんどない』ことが特長とか。

で、作り始めたのが35センチの等身大猫。
脚には当初太さ1.4ミリのテクノロートを2本入れましたが、どうも軟弱な感じなので、一旦抜いて、4本に増やしました。ちょっと余りが出たので、前脚の1本だけは6本入れてみたのです。

それで組み立てたところ・・・がーん、立てません。脚がくにゃっとなってへたり込んじゃうのです。
しかも前脚のどっちに6本入れたのか、外側からではわからないのです。これじゃあ、4本でも10本でも同じことじゃないのか。

つまるところ、形状保持を標榜していながら、テクノロートは形状保持能力が針金よりはずっと劣るのです。曲げてもその状態を維持できず、少し戻ります。弾力があるのです。その弾力が折れにくさとなっているのでしょう。

誤解のないよう申し添えますと、通常四つ足のぬいぐるみはわたを詰めただけで立ちます。どのぬいぐるみもテクノロートを入れると立てないということではないのです。
ただし私の場合、曲げやすいように中身のわたを調節しているので、芯がしっかりしていないと立たないのです。

ちなみに針金を入れた脚は、折れるとぶらぶらとして、曲げた状態を維持できませんが、立たせたり座らせたりはできます。

立てなくて寝そべるテクノロート猫と、右前脚が折れてもけなげに立つ針金猫。
猫ぬいぐるみ

まあそんなしだいで、骨格を作り直す必要に迫られたのであります。
とりあえず、テクノロート4本プラス2ミリ針金2本を入れてみる予定です。針金が折れたあとはテクノロートだけでがんばってもらうとしまして。
6本重ねていれば、折れた針金が厚いファー生地から飛び出す危険性はまずないと思われます。

なお、ぬいぐるみの骨格(アーマチャー)としては、ほかにトイ・スケルトンというものがありますが、かなり高価だから使う勇気がありません。

2009年10月29日木曜日

上っ張り

ファー布でぬいぐるみを作るときには、細かい毛やわたぼこり、布の粉などが飛び散り、舞い上がります。とりわけ細毛は悩みの種です。吸い込んでしまいそうだし、服にくっつくし。
人形はぬいぐるみほどではありませんが、やはり散らかります。別珍やフリースで服などを作るときもけっこうひどい状態です。

布仕事って不健康なんですよね。
いちおうマスクをかけていますが、どれだけ防止できているのか・・・。

世の中には炭鉱やアスベストを使った建物などで働いて健康を害した人々が大勢いるのだから、ずいぶんましだとは思いますが。

マスクと同じく気休めのひとつが、作業用上っ張りです。
昔作ったものだけど、まあまあ重宝しています。素材は薄手シーチング。

上っ張り

割烹着と同じような形だけど、前開きがミソ。マジックテープでぱっと脱ぎ着できます。もやもやのついた服を頭から脱いだりするのはヤバいじゃないですか。
裏返すようにそっと脱いで、掃除機で吸ったり、ベランダで振るったり(戸外にホコリを撒き散らすのだ)。

2009年9月25日金曜日

猫の手

ぬいぐるみを作る際は、立つか座るか、まずポーズを決めるのが常です。中身をしっかり詰めるので、いったん出来上がれば、その姿勢は崩れません。

手足が動いて自由にポーズをつけられる猫ぬいぐるみを作ることは、長年の悲願であります。悲願とはオーバーだけど、服でごまかせない動物は体型がもろ見えるから難しいのです。

四つ足獣はおおむね同じ形をしています。なぜ犬でなく猫なのか。
猫というものは「いかにも猫らしいポーズ」を持っていて、ただ立ったり座ったりしているだけである程度さまになる犬よりも、ポーズをつける楽しみが大きく、ずっと作り甲斐がありそうに思えるのです。

身近に本物の猫がいれば、なでたり触ったり曲げ伸ばしさせたり、サイズを測ったりして研究も可能なのに・・・。
もっぱら書物から推測するのみです。

スフィンクスなど無毛猫は骨の形状がわりとはっきり出ています。でも動きのメカニズムまではわかりません。

ちょっと不思議だったのは、前脚の曲がり方。普段立っていればまっすぐです。それがちょっかいをかけるときには、関節などありそうもない部分でちょんと曲がるんですね。

これはもっと追究する必要があるぞ。
と、猫の骨格図を調べたら・・・なんと前脚は4箇所で曲がる、つまり5つのパーツに分かれていたのです。こんなに複雑とは知らなかったー。
例の部分は「手根骨」と呼ぶそうで、人間なら手首に相当するのかな。

それやこれやで試行錯誤を重ねておりますが、完成の日はいつ?

首なし猫

2009年9月19日土曜日

眼の中の星

中原中也といえば、例の帽子をかぶった写真が思い浮かびます。かなりの童顔で(って、夭逝したんだから当然か)、夢みるような瞳の。

実はあの写真、本人の手で修正が施されていると、以前何かで読みました。眼の中の光を描き加えるとかしたらしい。
あの時代、自分の肖像写真にそんな細工をする男性がいたとは、ちょっとびっくり。ずいぶんなナルシストだったのね。
結果としては成功のようです。

大きなおメメにお星様キラキラは、かつては少女マンガの特権でした。
男性の手による美少女イラストなどでは、眼の中の白い部分が異様に大きくて、虹彩がほとんど白なんてのも見かけます。

眼の中に光があると表情がいきいきするから、人形の顔を描くときにはたいてい入れます。
昔は省くこともありました。それはそれで、ぼうっとした感じがよろしいものです。

天草四郎

それはともあれ、私も中也を笑ってなんかいられません。修正ならよくやるんですよね。
主にサムネイルを作るときです。サムネイルは大きい写真を縮小します。離れたところから小さい写真を撮るよりも、画質としてはましだからです。

一番小さいサムネイルは61×61ドットです。この半端な数字の理由は自分でもわからないけど、昔からの習慣。あのころはナローバンドで、サーバーの容量もわずかだったしねえ・・・。

これほど縮めると、眼の中の光がつぶれてほとんどなくなってしまいます。
そこで縮小前に、光を拡大しておくのです。ついでにホッペや唇を赤くして、メリハリをつけることも。
そのままだとちょっとヘンだけど、小さくすればそこそこ目立たなくなるみたいです。

例:
上が未修正で縮小。下は修正して縮小。

修正前未修正で縮小

修正後修正して縮小

宝塚の人の舞台メークをアップで見ると不気味だけど、遠目には美しいでしょ。それと同じ、かな? (失礼しました。)

2009年9月17日木曜日

脱脂綿

人形作りで一番億劫なのが指詰めです。
実際にやってみるとそんなに難しい作業でもないのですが、なかなか取りかかる気になれないのです。

なぜだろうと改めて考えてみました。
人形の中身はおおむねポリエステルわたですが、指には脱脂綿を詰めます。使っているのは大きなサイズの医療用脱脂綿で、広げると1メートル四方くらいになります。

脱脂綿

脱脂綿って、裂いたりちぎったりするたびに細かいクズが散らばり、舞い上がるのです。
これがイヤなんだー。
マスクが必要だし、扇風機もかけられないし。

こんなものを医療現場で使って、傷口にかけらが残ったりしないのかしら。

ポリエステルわたは、まあクズやホコリは少ないほうです。いちおうマスクはかけますが。
ポリエステルの前は純綿パンヤを使っていました。舞い上がるかけらの量は脱脂綿の比ではなく、掃除はたいへんだし、往生しました。

指みたいに固い部分はポリわたでは頼りないので、どうしても脱脂綿が必要です。安いタオルを使ったこともありますが、脱脂綿ほど融通が利きません。

手の指は針金を入れるからポリわたは無理みたいだけど、足の指は代用できないだろうか・・・。

これまで爪先は布関節人形で解説している方法を採ってきました。棒状に巻いた脱脂綿を並べて詰めていくのです。

布関節人形の足作り

それをやめて、土台の爪先にミシンをかけて5つに分割し、そこにポリわたをぎゅっと詰めればけっこう固くなります。
脱脂綿は指よりも長く詰めるから、足の甲が膨らまずに済みますが、この方法だとそうもいきません。そこで甲の部分に厚手の布を裏打ちしました。

仕上がりは脱脂綿と大差ないというか、左右がそろうからけっこういい出来のようです(脱脂綿を巻く作業は目分量でやるから、わりとばらつきが出るのです)。

左は詰める前、右が詰めた後。

足の土台

作業工程が増えて面倒なのが難点です。今後も続けるかどうかは検討中。

いつもおんなじような顔の人形を作っていますが、その裏では毎回いろいろ工夫を凝らして試行錯誤しているのですよ。

2009年9月14日月曜日

段ボール箱

人形などを輸送するのに、段ボール箱は欠かせません。
とりわけうちでは人形が大きいので、箱も大きめ。近所に梱包資材店があるのは幸いなことです。

段ボール箱はサイズの種類が少なく、いつもぴったり合うとは限りません。
大きな等身大人形は、「特大」サイズの箱をふたつ継ぎ足して入れます。
身長60センチくらいの人形はサイズ「中」で余るのですが、「小」には入らないからやむを得ず使っています。

新たに買った中サイズの箱を包装紙で包もうとしたら、包装紙が不足気味でした。なんでだろー、こないだはこの幅でちょうどよかったのに・・・。メジャーを当てたら、なぜかいつもの中サイズよりも周囲が数センチ大きい箱でした。

包装紙を継ぎ足してもいいのだけど、まずいことに、この大きさだと送料が200円アップしてしまいます。
急遽箱を解体し、折り目をつけて縮めました。手間もかかったし、箱もみっともなくなったし、さんざんです。
同じサイズの箱なのに大きさがまちまちというのは困ったものです。

人形が飛ぶように売れるようになれば、特注で箱を製作するのにねー・・・そんな日は永遠に来ませんって。

段ボール箱

2009年9月13日日曜日

ボンベイ

先だってボンベイという猫のぬいぐるみを販売しました。
そのお客様から写真がたくさん送られてきました。そのうちの1枚をご紹介します。

届いた商品の写真を撮って送ってくださるかたがときたまいらっしゃいます。
どんな環境に置かれているかわかるので、たいへん嬉しく思います。

今回のおうちではボンベイを飼っているのです。それで猫ちゃんと並んで記念撮影というしだい。
本物と見比べると、うんと見劣りしますなあ・・・。もっと研鑽しなければ。

ボンベイ猫

2009年9月4日金曜日

黒猫ぬいぐるみ

動物のぬいぐるみは余技だから販売しないことにしています。
犬はともかく、猫のほうはいまだ試行錯誤の段階であり、自信を持って売れるできばえではないと思うのです。特に顔がね・・・いまいちカワイクない。

それでも強いご要望に断りきれず売ったことが何度かあります。値段は1匹3,000円~7,000円くらいでばらつきがあり、結果としてアコギなケースもあったかなと感じたりして。手間ひまだけ考慮すれば、どれも安すぎるんですけど。

数年前、どうしても黒猫(ボンベイ)が欲しいと、男性から電話がありまして、「いくらで買うのか」と問い返したら、「30,000円くらい」というお返事。
冗談でしょ。あんな変な顔の猫で30,000もふんだくったら、あとで恨まれそう。
ということでお諦め願いました。

ウェブでは受注制作で何万円もするそっくりペットのぬいぐるみが大人気で、数か月~数年待ちってところもあるようです。
もっと技を磨いてそういうビジネスに参入したら、私の生活も上向くかも。でもやっぱり本職は人間の人形だから・・・と固執してしまうのです。

ところでそのボンベイですが、その後顔をちょっと作り変えて(多少ましになったけど、まだまだ)、写真もアップし直しました。
黒猫ボンベイ
そしたら、ボンベイが欲しいという人がまた現れました。いくら出すかと訊いたら、10,000円だって。
なんだか気がとがめるから、半額にしてしかも送料無料ってことでお送りしました。実物が気に入らなくても、返品は受け付けませぬ。


付記:
その後在庫の山を片付けようと、販売を始めました。押入れがいくぶんすっきりしてきました。

2009年8月31日月曜日

表裏いったい

布の裏表がわからないことってありますよね。とりわけ平織りの無地など。

どんな生地でも、基本原則は「きれいなほうが表」です。

一見区別がつかないような生地でも、仔細に調べると、裏側のほうがなんとなく引っ掛かりがあるとか、糸のつなぎ目や傷があるとか、そこそこわかるものです。
わからないほど均一ならば、どちらが表でもかまいません。服にしてしまえばどうでもよくなります。

裏と表が違うのはわかるけど、どちらが表か判断に困るという生地もあります。綾織などは斜めの線が走っているほうが表ですが、案外裏を使うのも面白いかも。
結局好みの問題ともいえましょうか。

以前私は水玉模様の綿ニットでTシャツを作りましたが、裏が無地なので模様を内側にしました。単に無地のTシャツが欲しかっただけ。

二つ折りになった生地は、通常表を外にしています。ただし白無地は例外です。汚れ防止のためでしょうが、じゃあごく淡いベージュやオフホワイトはどうなんだと言いたい。
折らずに巻かれている状態でも、白以外は表が外です。カットして持ち帰ればわからなくなりますが。

耳(縁の両側のほつれない部分)に一定間隔で穴があいている生地がありますね。
あの穴が何のためにあるのかは知りませんが、昔聞いた話では、裏側からあけるから穴の縁が飛び出しているほうが表だそうです。ちらと見た限りではそちらを裏だと思いがちですけど。

これは普通のブロード。
左のほうが穴が飛び出ています。
ピンクのブロード
ブロードなんて、どっちを表にしてもいいような生地ですね。

縫いものに慣れてくると、布の縦横がわからないことはあまりないかもしれませんが、引っぱって伸び気味なほうが横ですよー。縦横がごっちゃだと、スカートなどはかなり変になります。
フェルトには縦横がないみたいですが、微妙に違うようです。仕上がりへの影響はほとんどないと思いますが。

2009年8月22日土曜日

フェルト箱

我が家は箱だらけですが、空き箱を利用しているだけなので、どれも用途にぴったりというわけにはいきません。中身のほうを無理に合わせている現状です。

フェルトでいろんな小物を作るうちに、枚数が増えてきました。
フェルトを入れていた箱は42×31センチで、40センチ四方のフェルトは折る必要があり、取り出しにくいのです。もっと大きい箱が欲しいけど、正方形の大型箱ってなかなか見当たりません。

なければ自分で作っちゃえ。
ということで、またまた箱が増えてしまいました。

材料は以前買ったけどほとんど使い道がなく放置していた、金色の厚紙。
箱を作るのは初めてですが、既存の箱を分解したら、けっこう単純で簡単そう。

カット

切って折り目をつけ、曲げて組み立てればできあがり。糊は不要です。
折り目をつけるのは芯を引っ込めたシャーペン。山折は1本、谷折は2本引きます。既存の箱は山折の線にミシン目みたいな穴があいていることが多いようです。そのほうが薄く仕上がります。

完成サイズは42センチ四方で、高さ5.5センチ。角もピシっと決まって、意外に立派な箱になりました。金色だからまばゆい輝き。
蓋と本体の大きさの差は、紙の厚さにもよりますが、6~8ミリ程度がよろしいようです。高さは同じでかまいません。

箱

フェルト

ところで、フェルトは小さなきれっぱしでも何か使い道があるので、捨てずに取っておくと便利です。
透明袋に色分けして入れています。

フェルトの端切れ

2009年8月17日月曜日

金縁財布

買い物の際お札を出そうとしたら、お札の間にクレジットカードが入っていました。ここに入れた覚えはないのにと首をひねってよく見たら、カード入れの裏地が破れて、カードが移動していたのです。

長年使っている黒革の財布で、外側は縁が擦り切れて白っぽく見える程度ですが、内側はボロボロ。仕切りの裏地はあちこち穴があき、縁の折り返しははがれかけ、小銭入れの蓋を留めるスナップはまわりの革が裂けて今にも外れそう。

新しい財布を買いたいのはやまやまですが、中身が乏しいのに容れ物ばかり立派にしてもねえ・・・。

ほかに財布はいろいろあったはず。
抽斗を漁ったら、札入れやがま口などいくつか出てきました。でも札入れは全部ボロだし、小銭入れだけでは使い勝手悪いし、結局今使っている二つ折り財布がいっとうましでした。裏地が布製であることも幸いしたようです。

しまいこんでいた古い札入れは、どれも裏が合皮で、べたっとしたり斑点が浮いたりして使い物にならないのです。

財布

とりあえず、この財布を補修してもうしばらく使うことにします。
破れたり裂けたりした箇所には薄い革をボンドで貼りつけ、スナップのまわりも革で補強。かなり丈夫になりました。

仕上げに擦り切れた縁を金色の塗料でトリミング。悪趣味~。金色が金運を呼びますようにとのおまじないだよん。

札入れ

昔、帆布で札入れを作ったことがありまして、見よう見まねだったけどけっこううまくできました。
時間の余裕ができたら、本革で再度トライしたいなあ。もちろん裏地も革にするつもりです。

2009年8月11日火曜日

ミシン台

人形を作ったり縫い物をする作業台として、80センチ四方のテーブルを使用しています。製図や書き物、アイロンがけ、空いているときは食事もそこでします。

以前はミシンをテーブルに載せていました。裁断や手縫い、綿詰めなどはテーブルの空いた領域で行い、ミシンをかけるたびに移動しなければならないことがかなり不便でした。

そこで、プリンタ置きにしていたワゴンをミシン台に転用しました。ワゴンはテーブルよりも低くて縫いにくいかなと危ぶんだのですが、慣れればどうにかなるものです。
テーブルと直角に配置すれば、からだの向きを変えるだけでミシンがけと付帯作業を切り替えることができます。使わないときは部屋の隅に押しやっておけばいいし。
テーブルも広く使えて、たいそう便利になりました。

ただ、ワゴンだから縁が出っ張っているのです。
縁とミシンの狭い隙間に、縫っている布がはさまったり、リッパーが入り込んだり、待ち針が落ちて取りにくかったりと、些細なトラブルも出てきました。

縁を埋める板があればいいのですが、2.5センチ厚さの板ともなれば値段も重さも相当なもの。DIY店でカットしてもらうと手数料だって・・・。

考えた末、段ボール紙を張り合わせて自作することにしました。
段ボールって柔らかいけど意外に頑丈で、家具の材料としても利用されると聞きました。捨てるに捨てられずたんすの上を占領しているパソコンやプリンタの空き箱を活用できて、一石二鳥。

ワゴンにぴったりはまる大きさに切った段ボールを6枚、ボンドで張り合わせました。ずれないよう、きちきちのサイズにするのがコツ。

そこまでは良かったのですが、あまりに見映えが悪いので、黒い塗料をスプレーしました。この塗料というのが、10年以上前に買ったアサヒペンのアクリルラッカー。乾いたあとワゴンにはめ込んだら、細かい粉がポロポロとはげ落ちるのです。やっぱり古いせいかな。
しかたなく、その上から銀色の紙を貼りました。銀色もミシンまわりが明るくなってかえっていいかも。

我が家のミシンは古くてとても重いのですが、一晩置いてもへこむ気配はなく、強度はまずまず合格。
台が高くなった分、縫いやすくなりました。

ワゴンと段ボール
ミシン台

いろいろ工夫して生活改善に取り組むのはよろしいのですが、これにかまけたせいもあって人形作りは滞っています。

2009年7月21日火曜日

合皮劣化

昔作った人形の服や小物を、使う当てもなく保管しています。

防虫剤を取り替えようと出してみたら、合皮の手袋がべたっとするのです。見たらところどころ濡れたようになっているし、表皮がはがれて裏面が露出した部分も。これでは使い物になりません。
作るのにはけっこう手間ひまかかったのに、もったいないなあ・・・。

人形の手袋

合成皮革というものも、ゴムと同様、未使用のままでも数年で劣化変質するものです。溶解してほかのものにくっついたりするので、ゴムよりもたちが悪い。
サンタ人形の靴やベルトがボロッとなったので捨てたことを思い出しました。

そういえば、合皮で作った靴もたくさんあったんだ。
靴箱をひっくり返してチェックしたら、何足かの靴がべっとりしていました。放置するとほかの靴に触れて汚してしまうので、すっぱり処分。

昔売れてしまった人形の中にも、合皮のコートや小物を着けたものがあったと思いますが、それらもきっとひどい状態になったことでしょう。ご容赦くださいませ。

ところでこの靴、ゴスっぽいというか、すごいデザインでしょ。サイズ6センチくらい。
人形の靴

数年前、中国の会社が見本品として送りつけてきたものです。凝った作りで、見事なできばえですが、趣味に合わないのでとりあえず保管していました。
これも合皮製で、すでにべたついているので、捨てざるを得ません。

今後は合皮とは縁を切るぞっ。

2009年7月17日金曜日

日傘修理

一年中世話になっている日傘の先端が割れているのに気づきました。かけらはどこかへ飛んでしまったようです。
割れた断面がささくれていて、触ったら皮膚を引っかけてしまいました。

割れた石突

応急処置として、紙粘土で欠けた部分を埋めました。
粘土

黒のアクリル絵の具とセラムコートの仕上げ剤を塗って、いちおう見た目の修復完了。
完成

塗る前にサンドペーパーでならしておけば、もちょっときれいにできたかもしれないけど・・・。
そもそも乱暴に扱った覚えもないのに木製の石突が壊れるくらいだから、紙粘土なんかたちまちボロが出るに決まってます。
それまでに新たな石突を買うか、別の恒久処置を考えなければ。

2009年7月15日水曜日

ゴムの劣化

ひところハンティや柳腰亭下着などを作っていた関係で、ゴムひもの在庫が抽斗いっぱいあります。

パジャマゴムを取り出そうとしたら、ぐじゃぐじゃ詰め込まれていたもので、ほかのゴムももつれて出てきました。その中に透明ゴムテープのかけらがたくさんあるのです。長いのが1本だけのはずなのにヘンだなとつまんだら、べたっと指にくっついて気持ち悪~い。すでに伸縮性は失せ、ちょっと引っぱっただけでブチブチちぎれるありさま。

これを使ったハンティやレースのトランクスが数枚、未使用のまま保管されていますが、きっと無残な状態になっていることでしょう。チェックしたくもないけど。

この透明ゴム、9年前に買ったものだからもう寿命かなって気もするし、未使用なのにあんまりだとも思うし・・・。材質は熱可塑性ポリウレタン。「薄くて丈夫」が謳い文句であります。ふん。

天然ゴムの製品でも未使用のまま年月を経ると、劣化して使い物にならなくなります。

ゴムひも

右端のが普通の平ゴムひも。10m以上あるけど、白だったのが黄ばんでしまうほど古くて、伸びたら戻らないので今回一気に処分。
その隣が透明ゴムテープです。

カラーゴムテープはいろいろ用途がありそうと思って購入しましたが、結局白ゴムのほうが使いやすいので余ってしまいます。しかもカラー製品は白ゴムに比べて伸縮力が弱く、劣化も早いようです。値段は高いのにぃ。

整理した結果、ゴムひもの量は半分程度になりました。抽斗もいくぶんすっきり。
ゴムひもは少量ずつこまめに買うのが一番です。

2009年7月11日土曜日

腕置き

夏場、パソコンに熱中していると、机に置いた腕が汗をかいて、へばりついたりします。気持ち悪いし、放置するとかゆくなったり、机も傷みそう。

クーラー? もっと暑くなるまで我慢、ガマン。

それで私は小さなクッションを肘置きというか腕置きにしています。
タオルを適当な形に切って縫い合わせ、ポリエステル綿を詰めたものです。

タオル地のクッション

うちのパソコンは机に比べて大きすぎるので、キーボードの前に少ししかスペースがありません。でもって机のへりに腕が当たって痛いんです。それをやわらげるのにも役立ちます。
画面のホコリをふいたり、麦茶のコップについた水滴をぬぐったりもしますが、こまめに洗えていつも清潔。
けっこう重宝しています。

パソコンデスク
右と左に1個ずつ。

昔はブタのぬいぐるみを腕置きにしていたんですけど、そのころは大きなデスクを使っていました。

2009年7月10日金曜日

マグネット蝶

先日マグネットゴキブリなるものを作って公開したら、好評だったのか、さっそくページ丸ごとパクられてしまいました。油断も隙もありゃしない。

しかし、ああいうものを冷蔵庫に貼っておくと、お姑さんが心臓発作を起こすかもしれず、ちょとヤバかったりする(薄暗いところではできばえに関係なくドキッとさせられるものです)。

無難にバタフライマグネットはいかがでしょうか。

蝶

ボディはフェルトを適当に切ってかがり、わたを少し詰めます。小さな磁石ならこのときおなかに入れてもいいのですが、入りきれない場合は外から貼りつけると楽だし、磁力も弱まりません。
首を糸で縛り、ボンドで固めた刺繍糸を触覚としてつけます。目はボタンです。

蝶のボディと磁石

蝶の翅はアイロンプリントで転写して切り抜きました。好きな蝶を選べます。
簡単なわりにゴージャスな仕上がりですよ。

2009年6月25日木曜日

ティッシュ遊び

子どものころティッシュペーパーで薔薇や牡丹の花を作ったことありません? 薄めた絵の具を吹きかけるとけっこうきれいでした。
バラの花

人形なんかも千代紙などと違って即興でできます。
ウェディングドール

ティッシュって手軽に遊べるものです。

私のは児戯に過ぎませんが、のめり込んですごく凝ったものを作り、アートの域にまで高める人も世の中にはいるのでしょうね。

2009年6月21日日曜日

レースのシャツ

だいぶ前、父のためにレースのカーテン地で開襟シャツを作りました。
吸湿性はいまいちだけど、風通しがよくて涼しげなのでかなり気に入ったようです。

レースシャツ

レースは普通の布地に比べて縫いやすいと思います。なにしろほつれないから、縫い代の始末が不要です。表からステッチをかければまあまあ丈夫になります。
襟や前立ての芯も省いてけっこうです。薄手に仕上がるから着易いし。
透けるから縫い代の幅をそろえることには留意したほうがいいかもしれません。

でもま、「レースのメンズシャツ」と表現すれば、いかにも柳腰亭のヒトが作りそうなイメージですが、同じものでも「メッシュのシャツ」と言い換えると、別に違和感もないし、70過ぎたおじいちゃんが着ても大丈夫ってことになりますなあ。

2009年6月20日土曜日

るろ剣秘話

突如として『るろうに剣心』を読み始めました。もっか15巻まで進んでいます。

今まで読んだことがなかったのかって? なかったんです。剣心人形の作り方なんてページを持っていながら。

るろ剣のみならず、『ヒカルの碁』も『テニスの王子様』も『十二国記』もなし。ガンダムやコードギアスは見る気にもなれません。

『犬夜叉』と『らんま1/2』は数巻ずつ読みました。らんま、おもしろいですねえ。でも数週読み切り形式だから、あえて全部読む気分にはなれず。
幽遊白書は全巻読破(不本意にも?)。妖狐が目当てだったんだけど、あまり登場しないので、1冊もう1冊と買い進むうちに終了しちゃった。これもなかなか楽しめましたよー。

佐為とヒカルの別れのシーンで泣いたってのは嘘なのか?
あ、あれはですね、キャラクターガイドみたいな本を見たんですよ。ストーリーの解説もちょっと載ってるし。私ってホント安上がりな人間。だけど涙もろいから立ち読みができないんです。

実際、人形作りにはコミックス本そのものより、画集や副読本、ダイジェストなどのほうが便利です。アニメ雑誌も頼れる助っ人ですが、個人的には原作の画風を優先させたいと思っています。

るろ剣は『剣心秘伝』というキャラブックを参考にしました。カラー口絵がたくさんあったし。
剣心秘伝

もはやるろ剣とかかわるつもりはないのに、なぜ原作自体を今ごろ急に読みたくなったのか、自分でも全くの謎。単に仕事をサボりたかったんじゃないかしら。
こういうバトルコミックって、キャラもストーリーも似たり寄ったりなのに、ひとつひとつがその中で個性を発揮しているところがすごいなあ。

改めてその『剣心秘伝』をめくったら、なんと本日は緋村剣心の誕生日。生誕160年であります。
ひとまず、ハッピー・バースデイでござる♪

2009年6月19日金曜日

微妙な色合い

早く人形作りに復帰しなければと焦りつつも、こればかりは時間や材料ではなく「意欲」に左右されるので、思うにまかせない現状です。
注文が多いのは等身大ドールですが、大きな人形は体力的に挫折しかねません。小手調べとして小さなものにトライ。

で、ルルーシュ。

以前ガンダムウィングのヒイロ・ユイを作ったとき、完成後に発注者からクレームがついたのです。髪の色が明るすぎてイメージに合わない、こげ茶に変えてくれ、と。
今さらそんなぁ。髪は地肌に貼りつけていたので、取り替えるならヘッドを外し、顔布をはがして描き直し・・・大変な労力を伴います。
すったもんだのあげく、向こうが折れまして、じゃあ茶髪で我慢するということになりました。すると落ち着かないのがあまのじゃくな我が性格。奮起して新しい頭を作りました。
ヒイロ
幸い気に入ってもらえて、その後は友好的にことが運びました。

この事件は私にとってよい教訓となったのです。
マニアというものは細部にこだわるので、些細なことでもゆるがせにできないってこと。
またそれ以来、小さな人形でも髪を直接地肌に貼らず、取替えがきくように作っています。

余った頭は、茶髪のヒイロとして仕上げれば誰か買うかもしれないと温存していましたが、手つかずのまま月日は流れていきました。
それを今回ルルーシュに応用できないかと考えたのです。顔つきやヘアスタイルなんて似たようなもんだし。
とはいえ、青い目に茶髪のルルでは誰も認めてくんないね。

結局顔と髪は捨てて土台のみ利用。それでも多少の省力化です。

髪をつける段階に来て、はたと迷ったのです。この子の髪はいったい何色? 黒でもありこげ茶でもあるような。時としてグレイに見えることも。限りなく黒に近いこげ茶に、茶色の線(光)が入ってるといったとこでしょうか。

とにかく漆黒ではないらしいので、黒髪を脱色することにしました。
レーヨンのドールヘアは染色が弱く、水でも色落ちするほどです。

落としすぎると茶色になるので慎重に実行。薄めた漂白液に数秒浸してすすぎ、ドライヤーで乾燥させます。濡れた状態では正確な色がわかりません。
初回ではほとんど黒のままだったので、再度漂白。今度はまあまあ狙った色になりました。

上が脱色後。どちらも黒っぽいけど、日なたでは違いがはっきりわかります。
ドールヘア
2度も漂白とブロウを繰り返すと、髪はバサバサ。特に毛先はひどいので、それを見越して長めに取っておかなければなりません。

そんなわけで遅々たる歩みですが、どうにかボディはできあがりつつあります。

しかし服作りでもまた難題が。
制服を着せるつもりですが、黒だか濃いグレーだかはっきりしません。

はたして完成はいつになるでしょう。

ルル頭